2027年度入試(現中学3年生対象)から、埼玉県公立高校入試は「共通選抜」「特色選抜」という新しい選抜方式に変わります。それに伴い、内申点(調査書点)の計算の仕組みも従来から変更されています。今回は埼玉県教育委員会の公式資料をもとに、内申点の計算ステップと「持ち偏差値」との関係を整理します。
最新情報の確認日:2026年8月18日
参照元:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」(令和6年9月26日公表)、「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」(2026年6月11日掲載)
令和9年度から選抜方式が変わります
これまでの「第1次選抜・第2次選抜・第3次選抜」という区分から、「共通選抜」(県教育委員会が定めた方法で実施)と「特色選抜」(学科・コースの特色に応じて各校が独自の方法で実施)の2種類に再編されました。多くの学科では、共通選抜のみ、または特色選抜のみで第1次・第2次の2段階選抜を行います(共通選抜と特色選抜の両方を実施する学科は、特色選抜→共通選抜の順で実施)。
内申点(調査書点)の計算は3ステップ
- ①中1〜中3の9教科5段階評定を各学年で合計する(9教科×5=45点満点)
- ②各校が定めた学年比率(1:1:1/1:1:2/1:1:3のいずれか)を掛けて合算する(135点・180点・225点のいずれかが満点になる)
- ③②で出した基本点を、各校が定めた200点・300点・400点のいずれかに換算する(端数は小数第1位を四捨五入)
学年比率は学校・学科によって異なり、中3の評定を重視する「1:1:3」を採用する学校が多い傾向です。
具体例で見る換算内申(ふじみ野高校 普通科・共通選抜の場合)
埼玉県教育委員会が公表した選抜実施内容によると、ふじみ野高校(普通科・共通選抜)の学年比率は1:1:3(225点満点)、調査書の得点は第1次選抜で300点、第2次選抜で400点に換算されます。学力検査は500点満点、面接は60点満点(30点満点の2倍)で、総合点は第1次選抜で860点満点、第2次選抜で960点満点です。
このように「学年比率」「換算後の満点」「学力検査・面接との配点比率」はすべて学校・学科ごとに異なるため、志望校の「選抜実施内容」を必ず個別に確認する必要があります(各校のPDFは埼玉県教育委員会のサイトで公開されています)。
「持ち偏差値」との関係について
塾や模試の現場でよく使われる「持ち偏差値」は、模試の偏差値をもとにした受験生側の目安であり、埼玉県教育委員会が公式に定義した用語や制度ではありません。合否は上記の内申点・学力検査・面接(・特色検査)の総合点で決まるため、「持ち偏差値」はあくまで参考指標として捉え、内申点の実数と合わせて志望校選びの判断材料にすることをおすすめします。
よくある質問
Q. 中1・中2の内申点も関係ある?
A. 学年比率が「1:1:1」でない限り、中1・中2の評定も合計点に反映されます。
Q. 実技4教科は主要5教科より不利?
A. 評定はすべて同じ5段階評価で計算され、実技科目だけが減点・割引されることはありません。
Q. 学校ごとに内申点の「重み」は違う?
A. はい。学力検査:調査書:面接の配点比率は学校・学科ごとに異なります。
まとめ
- 令和9年度入試は「共通選抜」「特色選抜」の2方式に再編
- 内申点は「9教科5段階評定→学年比率で加重→200/300/400点に換算」の3ステップ
- 学年比率・換算後の満点・配点比率は学校ごとに異なるため志望校の選抜実施内容を要確認
- 「持ち偏差値」は非公式な目安用語であり、公式な合否判定基準ではない
参照した公式情報
公式情報確認日:2026年8月18日
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