「何点取る?」より「今日は何をやった?」 ちょうどいい負荷の話

テストが返ってくると、つい点数に目が行きますよね。

「次は何点取るの?」と聞きたくなる気持ち、すごくよくわかります。

実は私も、生徒に同じことをよく聞いていました。

今回のテーマ

今回のテーマは、子どもにとっての「ちょうどいい負荷」です。

本に書かれていた考え方

最近、『教えなければ子は育つ』という本を読みました。

読みながら、自分の指導をかなり振り返ることになった一冊です。

本の中では、目標は「届きそうで届かない距離」に置くのがいいと書かれています。

遠すぎると最初からあきらめてしまう。近すぎると頑張らなくても届いてしまう。

少し背伸びすれば届く、その間がちょうどいいという考え方です。

もうひとつ印象に残ったのが、点数そのものより「本を読む」「宿題をする」といった日々の行動を評価するほうがいい、という話でした。

海外の大規模な実験で、そうした結果が出たと紹介されています。

点数を目標にしても、子ども本人は「じゃあ何をすればいいのか」がわからないことが多いからだそうです。

塾の現場でよくあること

塾でも、本当によくある場面があります。

普段300点くらいの生徒が「次は450点取りたいです」と言ってくれることがあります。

その気持ちは本当にうれしいです。

でも、毎回届かないと「どうせ無理」と自信をなくしてしまうこともあります。

だから今は、まず330点、次は350点、と一緒に階段を作るようにしています。

教材でも似たことがあります。

学校のワークがまだ終わっていないのに、新しい問題集を一生懸命やっている生徒がいるんです。

新しい教材は「勉強している感じ」がしますよね。

でも本の中では、7割解けて3割間違えるくらいの教材がちょうどいいとされています。

まずは今ある教材をやり切って、間違えたところを解き直す。そのほうが近道なことは多いと感じています。

なぜ「ちょうどいい」が大事なのか

なぜ、これが大事なのでしょうか。

簡単すぎても、難しすぎても、子どもの頭はうまく動きません。

目標も、教材も、声かけも、全部「その子にとってちょうどいいか」でつながっているんだと思います。

正直に言うと、これは私自身の課題でもあります。

個別指導では一度に何人もの生徒を見るので、一人に使える時間は限られています。

その中で答えを言わずに、質問ひとつで考えを一歩進めてあげる。まだまだ磨いている途中です。

本には「動かせないものを嘆く時間があるなら、動かせるところに全力を注ぐ」という言葉があります。

これまでの成績はすぐには変えられません。

でも、勉強のやり方、目標の立て方、教材選び、声かけは今日から変えられます。

ご家庭でできること

ご家庭でお願いしたいのは、「応援団」になっていただくことです。

本の中でも、家庭は応援する場所、分析や修正はプロの仕事、という役割分担が書かれています。

  • 点数より「今日は何をやった?」と行動を聞いてみる
  • 「ワーク2ページ終わったんだね」と、できたことをそのまま言葉にする
  • 家での様子で気づいたことがあれば、気軽に塾に教えてもらう

家での様子を教えていただけると、私たちも軌道修正がしやすくなります。

勉強や受験は、生徒・ご家庭・塾の協力戦だと思っています。

まとめ

まとめると、子どもが伸びるのは「少し頑張れば届く」ところにいるときです。

その目安を一緒に探していくのが、私たち塾の役目です。

最終的には、先生に言われなくても「次はここまでやろう」「ここがわからないから調べよう」と自分で動ける子に。

そこまで、ご家庭と一緒に伴走させてください。

今週ご家庭でやってみてほしいこと

今週は「何点取る?」の代わりに、「今日は何をやったの?」と一度だけ聞いてみてください。

返ってきた答えが小さなことでも、「やったんだね」と受け止めてもらえたらうれしいです。

📩 小原 陸 の更新をメールで受け取る
新しい記事が公開されたらお知らせします(いつでも解除OK) ・ 読者 1人
この記事が役に立ったら、いいね!

この記事を書いた人

小原 陸