【2027年度】ふじみ野高校の入試・倍率を解説|普通科とスポーツサイエンス科の違い・実技配点

埼玉県ふじみ野市にある県立ふじみ野高等学校は、普通科と県内でも珍しいスポーツサイエンス科を併設する高校です。2つの学科は選抜方法も配点もまったく異なるため、志望する際は「どちらの学科を、どの入試方式で受けるか」を早い段階で整理しておくことが大切です。

この記事では、2027年度(令和9年度)入試に向けて、埼玉県教育委員会とふじみ野高校の公式発表をもとに、募集人員・選抜基準・実技配点・直近の倍率・進路実績などを整理しました。明成個別の教員が、受験生と保護者の方に向けて調査したものです。

埼玉県立ふじみ野高等学校の基本情報

項目内容
学校名埼玉県立ふじみ野高等学校
所在地〒356-0053 埼玉県ふじみ野市大井1158-1
電話番号049-264-7801
開校平成25年(2013年)4月、県立大井高等学校と県立福岡高等学校の統合により開校
課程・学科全日制 普通科/スポーツサイエンス科
学費埼玉県立高校共通の「高等学校等就学支援金制度」の対象(2025年度から所得制限を撤廃し、年額118,800円を支援)。ふじみ野高校独自の納付金の詳細は、学校説明会等で確認することをおすすめします(2026年8月6日時点、埼玉県教育委員会発表)

学科・コース・教育内容の特徴

普通科

一般的な教科学習を中心とした学科です。2年次以降は多彩な選択科目が用意されており、大学・短大・専門学校への進学から公務員・企業就職まで、幅広い進路希望に対応したカリキュラムが組まれています。

スポーツサイエンス科(県内初設置)

体育の実技・理論に関する科目を各学年10単位以上履修する、スポーツに特化した学科です。専用の「スポーツサイエンス棟」を使い、実験・実習を取り入れた授業を行っているのが特徴です。体育大会でのマスゲームや組体操、3年次のスノーボード実習(志賀高原)など、学科ならではの行事も多くあります。

普通科・スポーツサイエンス科のどちらでも、大学進学から就職まで幅広い進路実績があり、学校側も「進路に有利不利はない」としています。

校風、部活動、学校生活

ふじみ野高校は「知・徳・体」を育むことを教育目標に掲げ、部活動が非常に盛んな学校です。体操競技部は全国トップクラスの実力を持ち、インターハイや国民スポーツ大会(国スポ)での優勝実績があるほか、アジア体操競技選手権大会に日本代表として出場した卒業生・在校生もいます。このほか陸上競技部、水泳部、柔道部、ラグビー部なども関東大会・全国大会レベルで活動しており、スポーツサイエンス科の生徒だけでなく普通科の生徒も部活動に積極的に取り組んでいます。

体育大会や強歩大会(荒川彩湖公園、男子15km・女子10km)といった体育行事の規模が大きいことも特徴で、スポーツを軸にした活気ある学校生活を送ることができます。

アクセス

  • 東武東上線「ふじみ野」駅から:徒歩約25分(駅から約1.9km)、またはふじみ野駅西口バスターミナルから東武バス「大井循環」または「上福岡駅東口」行きに乗車し「ふじみ野高校前」下車1分(※「イオン循環」は「ふじみ野高校前」を通らないため注意)
  • お車の場合:国道254号(川越街道)「東入間警察入口」交差点から西へ約0.7km
  • 西武線「所沢」駅から:東口から西武バス「大宮駅西口」行きに乗車し「八軒家」下車、交差点を東に直進約1.3km(運行本数は毎時1本程度と少なめ)

説明会に参加する際は、公共交通機関の本数が少ない経路もあるため、事前に時刻表を確認しておくと安心です。

【2027年度(令和9年度)】募集人員

埼玉県教育委員会が発表した「令和9年度生徒募集人員一覧」によると、ふじみ野高校の2027年度募集人員は以下のとおりです。

学科募集人員前年度(2026年度)との比較
普通科120人(うち転編入学者枠2人を含む)増減なし
スポーツサイエンス科80人増減なし

埼玉県全体では2027年度入試の募集人員が前年度比1,600人減となっていますが、ふじみ野高校の普通科・スポーツサイエンス科はいずれも人員減少の対象校には含まれておらず、前年度と同じ人数での募集です。

入試制度と選抜基準(2027年度・確定版)

埼玉県教育委員会が公表した「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」によると、普通科とスポーツサイエンス科では選抜方式・配点が大きく異なります。

普通科(共通選抜)

共通選抜は「第1次選抜70%・第2次選抜30%」の比率で募集人員を配分します。第1次選抜と第2次選抜では調査書の配点が異なる点に注意してください。学校独自項目の設定はありません。

検査項目共通選抜(第1次選抜)共通選抜(第2次選抜)
学力検査(国語・社会・数学・理科・英語の5教科、学校選択問題なし)500点500点
調査書(学年別比率 1:1:3、基本点225点)300点400点
面接(集団面接)60点60点
合計860点960点

スポーツサイエンス科(特色選抜+共通選抜)

募集人員のうち80%を特色選抜、残り20%を共通選抜で決定します。特色選抜では、学力検査・調査書・面接に加えて「特色検査(実技:体育系)」が実施されるのが最大の特徴です。

検査項目特色選抜(第1次選抜)特色選抜(第2次選抜)
学力検査(5教科、学校選択問題なし)500点500点
調査書(学年別比率 1:1:3、基本点225点)225点225点
面接(集団面接)60点60点
特色検査(実技・体育系)450点720点
合計1,235点1,505点

※ 埼玉県教育委員会が公表した資料には、スポーツサイエンス科の特色選抜(第1次・第2次)の配点は明記されていますが、残り20%にあたる共通選抜の配点は本資料には記載がありませんでした。共通選抜での受験を検討する場合は、最新の募集要項で必ず確認してください。

第2志望については「スポーツサイエンス科から普通科への第2志望のみ」認められています(普通科からスポーツサイエンス科への第2志望は設定されていません)。

面接・実技・傾斜配点などの注意点

  • 普通科・スポーツサイエンス科ともに面接は集団面接で実施されますが、評価の観点・評価基準は「設定なし」と公表されています。
  • 普通科は、共通選抜第1次選抜(調査書300点)と第2次選抜(調査書400点)で調査書の配点が異なります。第2次選抜に回るほど調査書(内申点)の比重が高まる点に注意してください。
  • スポーツサイエンス科の「特色検査」は実技(体育系)で、配点は特色選抜第1次選抜で450点、第2次選抜で720点と、いずれも選抜全体に占める割合が大きいことが特徴です。実技の具体的な種目・実施方法については、学校説明会や埼玉県教育委員会の公表資料で最新情報を確認してください。
  • 自己評価資料・学校独自項目は、普通科・スポーツサイエンス科のいずれも「設定なし」となっています。

直近の倍率(2026年度/令和8年度入試)

埼玉県教育委員会が発表した「令和8年度埼玉県公立高等学校における入学志願者数」(2026年2月10日時点)によると、ふじみ野高校の倍率は以下のとおりでした。

学科募集人員入学許可予定者数志願者数倍率前年同期倍率
普通科120人118人106人0.90倍0.82倍
スポーツサイエンス科80人80人81人1.01倍0.99倍

普通科は定員をやや下回る志願状況、スポーツサイエンス科は定員をわずかに上回る志願状況でした。ただし、この数値は2026年2月10日時点のものであり、2027年度(令和9年度)入試の倍率は別途、志願変更後に埼玉県教育委員会から発表されます。最新の倍率は、出願期間中に埼玉県教育委員会の発表資料で必ず確認してください。

合格の目安

ふじみ野高校は偏差値や合格最低点を公式には発表していません。そのため、特定の点数を「合格ライン」として断定することはできません。

合否を左右するのは、以下の要素の組み合わせです。

  • 中学校の通知表(調査書点)
  • 北辰テストなど模試の結果
  • 埼玉県公立高校入試(学力検査)の過去問演習の状況
  • 普通科であれば学力検査・調査書・面接、スポーツサイエンス科であればこれに加えて実技(特色検査)の出来

特にスポーツサイエンス科は、特色選抜における実技(体育系)の配点が非常に大きいため、学力検査対策と並行して、実技の準備状況も合否を大きく左右します。

なお、インターネット上には非公式な偏差値情報(目安として30〜40台程度とする塾・情報サイトの記載)が見られますが、これは学校の公式発表ではなく、各情報サイトが独自に算出した非公式な数値です。参考にする場合は、出典と確認時点を必ず併記し、断定的な判断材料にしないよう注意してください。

進学実績と卒業後の進路

ふじみ野高校公式サイトの「進路指導」ページによると、2024年度(令和6年度)卒業生(2025年3月卒業)の進路先は以下のとおりでした。

学科大学短大専門学校就職公務員自己開拓その他合計
普通科495378354111
スポーツサイエンス科19216876361
合計687531610117172

学校側は、大学進学については「指定校推薦のほか、総合型選抜や公募推薦での合格者が多い」、就職については「各企業から高い評価を得ている」としています。また「普通科とスポーツサイエンス科で進路に有利不利はない」とも案内されており、部活動などで努力してきた生徒が進路実績にもつながっているとのことです。四年制大学への進学実績は近年伸びている、と公式サイトで紹介されています。

どのような生徒に向いているか

  • 部活動や体育行事など、仲間と一緒に何かに打ち込む学校生活を送りたい生徒
  • スポーツサイエンス科:競技力向上だけでなく、スポーツを科学的に学びたい、実技試験に向けて準備できる生徒
  • 普通科:学力検査・調査書・面接をバランスよく整えながら、進学・就職どちらの進路も視野に入れたい生徒
  • 自律した生活習慣を持ち、主体的に学習や部活動に取り組める生徒(学校が掲げる「入学者の受入れに関する方針」より)

受験生が今から準備すべきこと

  • 中学校の通知表(内申点)を今のうちから意識する:普通科・スポーツサイエンス科とも調査書点の比重が大きいため、日々の授業態度・提出物・定期テストの結果が重要です。
  • 北辰テストなど模試を受け、自分の立ち位置を把握する:非公式な偏差値情報だけに頼らず、模試の結果をもとに担任・塾と相談しながら志望校を検討しましょう。
  • スポーツサイエンス科志望者は実技対策を計画的に進める:特色検査(実技・体育系)の配点が大きいため、早い段階から体力面・技術面の準備を始めることが重要です。
  • 学校説明会・部活動体験に参加する:夏休みは、実際に学校の雰囲気や部活動を体感できる貴重な機会です。通学経路も合わせて確認しておきましょう。
  • 併願校を含めた複数校の比較検討を進める:埼玉県公立高校は第1志望校だけでなく、私立高校との併願パターンも早めに整理しておくと安心です。

学校説明会情報(2026年度/令和8年度日程)

ふじみ野高校公式サイトによると、2026年度の学校説明会・部活動体験は以下の日程で予定されています(いずれも事前申込制)。

日程内容
第1回7月18日(土)※終了説明会9:30~、部活動体験10:30~
第2回8月20日(木)説明会9:30~、部活動体験10:30~
第3回10月3日(土)説明会9:30~、部活動体験10:30~
第4回11月7日(土)説明会9:30~、部活動体験10:30~
第5回12月12日(土)説明会9:30~、部活動体験10:30~
直前1月9日(土)個別相談のみ(部活動体験なし)

このほか、9月5日(土)の高翔祭(文化祭)でも「プチ学校説明会」を実施予定とのことです。申込方法や最新の日程変更は、必ずふじみ野高校公式サイトで確認してください。

まとめ

ふじみ野高校は、普通科とスポーツサイエンス科という性格の異なる2つの学科を持つ、埼玉県内でも特色のある県立高校です。2027年度入試では、募集人員は前年度から変更がないものの、スポーツサイエンス科は特色選抜における実技配点が非常に大きく、普通科とは異なる準備が必要になります。学力検査対策に加えて、内申点の確保、模試での実力把握、そして志望学科に応じた実技・面接対策を、夏休みのうちから計画的に進めていきましょう。

関連記事

志望校選びや受験勉強について相談したい方へ

明成個別では、一人ひとりの成績と志望校に合わせて受験準備をサポートしています。

LINEで明成個別に相談

参照した公式情報と確認日

公式情報確認日:2026年8月6日

📩 小原 陸 の更新をメールで受け取る
新しい記事が公開されたらお知らせします(いつでも解除OK) ・ 読者 1
この記事が役に立ったら、いいね!

この記事を書いた人

小原 陸