埼玉県立杉戸農業高校は、動植物・食品・造園・生活分野を実習中心で学べる農業高校です。2027年度(令和9年度)入試では、6学科すべてが各40人、合計240人募集。5教科の学力検査に加えて個人面接60点があり、6学科の間で第2志望を認めています。
この記事では、埼玉県教育委員会と学校公式サイトの資料をもとに、学科選び、2027年度の選抜基準、2026年度の学科別確定倍率、説明会、進路まで整理します。年度の違う情報を混同しないよう、数字ごとに対象年度を明記しました。
杉戸農業高校の基本情報
| 学校名 | 埼玉県立杉戸農業高等学校 |
|---|---|
| 課程 | 全日制・共学 |
| 所在地 | 埼玉県北葛飾郡杉戸町堤根1684-1 |
| 設置学科 | 生物生産技術科、園芸科、造園科、食品流通科、生活技術科、生物生産工学科 |
| 2027年度募集 | 各学科40人、計240人 |
| 学力検査 | 国語・社会・数学・理科・英語の共通問題 |
| その他の検査 | 個人面接 |
6学科の違い|「何を育て、作り、学びたいか」で選ぶ
- 生物生産技術科:作物・野菜・畜産など、生産の基礎と技術を学ぶ学科です。
- 園芸科:草花や園芸作物の栽培、利用、販売などを学びます。
- 造園科:庭園、緑地、測量、造園施工など、緑の環境づくりを学びます。
- 食品流通科:農産物の加工、食品、流通や販売につながる知識・技術を学びます。
- 生活技術科:食・被服・保育など、生活を支える幅広い分野を実践的に学びます。
- 生物生産工学科:微生物や植物など、生物の力を利用する技術を学びます。
同じ「農業高校」でも学ぶ内容はかなり異なります。名称だけで決めず、体験入学で実習内容と施設を確かめることが重要です。2・3年次には4時間分の選択授業も設けられています。
杉戸農業高校の特色・学校生活
実験・実習を軸に、SDGsや地域との連携を意識した学びを行っています。学校で生産・加工した品の販売、地域イベントへの参加、農業クラブの活動など、教室の外で学ぶ機会が多いことも特徴です。学校公式サイトでは30の部活動・同好会が紹介され、自転車部や農業クラブの実績も確認できます。
専門科目と実習があるため、「普通科と同じような高校生活」を想像するとギャップが生じます。一方、動植物、食品、ものづくり、地域活動が好きな生徒には、興味を進路につなげやすい環境です。
アクセス|東武動物公園駅からの通学を確認
学校は東武動物公園駅東口から東へ約2.6km、徒歩約30分です。学校資料では、駅から関宿中央ターミナル行きバスで約10分、「豊後」下車後徒歩約10分とも案内されています。富士見市・鶴瀬方面からは毎日の通学時間が長くなる可能性があるため、説明会の日に実際の時間帯で往復し、乗換えや帰宅時刻まで確認しましょう。
2027年度(令和9年度)の募集人数と入試日程
| 学科 | 募集人数 |
|---|---|
| 生物生産技術科 | 40人 |
| 園芸科 | 40人 |
| 造園科 | 40人 |
| 食品流通科 | 40人 |
| 生活技術科 | 40人 |
| 生物生産工学科 | 40人 |
- 電子出願入力期間:2027年1月26日(火)正午~2月9日(火)正午
- 志願先変更:2027年2月17日(水)・18日(木)
- 学力検査:2027年2月25日(木)
- 面接:2027年2月26日(金)
- 入学許可候補者発表:2027年3月5日(金)
日程は埼玉県教育委員会の2027年度実施要項に基づきます。手続きの締切時刻を含め、出願時には必ず最新の公式要項を再確認してください。
2027年度の選抜基準|個人面接は60点
6学科共通で、第1次選抜70%、第2次選抜30%です。調査書の「学習の記録」は1年:2年:3年=1:1:2。3年生の成績が重くなりますが、1・2年の積み重ねも評価されます。
| 資料 | 第1次選抜 | 第2次選抜 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 500点 | 500点 |
| 調査書 | 300点 | 200点 |
| 個人面接 | 60点 | 60点 |
| 合計 | 860点 | 760点 |
学校選択問題は実施せず、5教科とも県共通問題です。また、6学科相互で第2志望を認めています。第2志望を出す場合も「どの学科でもよい」ではなく、学びたい理由を学科ごとに説明できるようにしておきましょう。
2026年度の学科別確定倍率
| 学科 | 志願確定者数 | 確定倍率 |
|---|---|---|
| 生物生産工学科 | 20人 | 0.50倍 |
| 園芸科 | 41人 | 1.03倍 |
| 造園科 | 36人 | 0.92倍 |
| 食品流通科 | 39人 | 0.98倍 |
| 生活技術科 | 44人 | 1.10倍 |
| 生物生産技術科 | 39人 | 0.98倍 |
出典は埼玉県教育委員会の2026年度志願確定者数です。造園科は転編入学者分を除く入学許可予定者39人を分母としています。倍率は年度・学科で動くため、前年に1倍未満だったことを理由に安全と判断するのは禁物です。
合格の目安は「偏差値だけ」で決めない
杉戸農業高校の偏差値は学校公式が発表する数値ではなく、模試会社や情報サイトによって算出方法が異なります。そのため本記事では特定の偏差値を合格保証のように扱いません。北辰テストなどの5教科結果、通知表、面接準備を合わせて判断してください。
2027年度は個人面接が60点あります。志望理由、学びたい学科、その学科で取り組みたい実習、卒業後の希望を一つの筋道で話せることが大切です。ただし、面接だけに偏らず、500点の学力検査対策を最優先に進めましょう。
卒業後の進路|進学と就職の両方に対応
学校公式の2026年3月卒業生進路資料では、進学94人(4年制大学44人、短期大学5人、専門学校40人、農業大学校5人)、就職81人、公務員1人が掲載されています。専門性を生かした就職だけでなく、大学・専門学校への進学も選択肢です。
2026年度の説明会・体験入学
- 第2回体験入学:2026年10月10日(土)午前(申込は10月8日17時まで)
- 第2回学校説明会:2026年11月7日(土)午前
- 進路相談会:2027年1月16日(土)午前(事前申込なし)
体験入学・学校説明会は定員に達すると受付終了となる場合があります。日程変更もあり得るため、参加前に必ず学校公式の「中学生のみなさんへ」を確認してください。
杉戸農業高校が向いている生徒
- 動植物、食品、庭園、バイオ、家庭分野に興味がある
- 実験や実習で、手を動かしながら学ぶことが好き
- 高校で資格取得や専門技術に挑戦したい
- 進学だけでなく就職も含めて将来を考えたい
- 希望学科の内容を理解し、3年間学び続ける意欲がある
受験生が今から準備すること
- 体験入学で学科を比較する:似て見える学科も、実習内容と進路は異なります。
- 通知表を最後まで上げる:学習の記録は1:1:2で、3年の比重が高い選抜です。
- 5教科の基礎を固める:学力検査500点は合否の中心です。
- 個人面接を具体化する:「農業に興味がある」だけでなく、学科で何を学びたいかまで言葉にします。
- 通学を実測する:説明会の日に、朝の出発から帰宅までを想定しましょう。
鶴瀬・富士見市から杉戸農業高校を検討する方へ
鶴瀬方面からは距離があるため、杉戸農業高校を第一候補にする場合は「学科で学びたい内容」と「3年間通えるか」の両方を早めに確認する必要があります。明成個別では、学校名だけでなく、内申・北辰テスト・得意不得意を見ながら受験計画を整理します。専門学科の志望理由や面接準備も、5教科対策と並行して進めましょう。
まとめ
杉戸農業高校は、6つの専門学科で実践的に学べる学校です。2027年度は各学科40人募集、共通問題5教科に個人面接60点を加え、第2志望も認められます。倍率だけで学科を選ばず、体験入学で「3年間学びたい内容」を確かめたうえで、5教科・内申・面接をバランスよく準備しましょう。
参照した公式情報(2026年10月1日確認)
- 杉戸農業高校「中学生のみなさんへ」
- 埼玉県教育委員会「2027年度 杉戸農業高校 選抜実施内容」
- 埼玉県教育委員会「2027年度 生徒募集人員」
- 埼玉県教育委員会「2026年度 入学志願確定者数」
- 埼玉県教育委員会「2027年度 入学者選抜実施要項」
- 埼玉県「杉戸農業高校 活性化・特色化方針」
- 杉戸農業高校「2026年3月卒業生の進路先」
※募集要項・説明会日程等は変更される場合があります。出願・申込前に必ず学校および埼玉県教育委員会の最新発表をご確認ください。この記事も公式発表に合わせて随時更新します。
