埼玉県立川越高等学校、通称「川高」は、川越市郭町にある県立の男子高校です。大学進学実績だけでなく、「自主自立」「文武両道」を重視する校風でも知られています。
2027年度入試(令和9年度入試)からは埼玉県公立高校入試の制度が変わり、全受検生に面接が行われます。川越高校では数学・英語の学校選択問題に加え、国語・数学・英語の傾斜配点も設定されます。この記事では、学校公式サイトと埼玉県教育委員会の発表をもとに、学校の特徴や受験上の注意点を解説します。
埼玉県立川越高校の基本情報
| 正式名称 | 埼玉県立川越高等学校 |
|---|---|
| 所在地 | 〒350-0053 埼玉県川越市郭町2丁目6番地 |
| 課程・学科 | 全日制・普通科 |
| 対象 | 男子 |
| 電話番号 | 049-222-0224 |
| 目指す学校像 | 自主自立の校風のもと、文武両道の実践を通して良識あるリーダーを育成する学校 |
学校は、自ら考えて責任ある行動ができる生徒、高い志を立てて努力を重ねられる生徒、文武両道を実践して仲間と切磋琢磨できる生徒を求めています。
川越高校の教育と学校生活の特徴
普通科のみの進学校
川越高校には専門学科や学科内コースはなく、全日制普通科のみが設置されています。授業を学力形成の中心に置きながら、部活動や行事にも力を入れることが教育方針です。
川高サイエンス探究
「川高サイエンス探究事業」では、生徒が研究テーマを設定し、実験、観察、考察、発表に取り組みます。2025年3月には「第14回科学の甲子園全国大会」で総合7位に入賞し、特別賞も受賞しました。
制服がなく、自主性を重視
川越高校には制服がありません。服装や髪型を生徒の判断に委ね、「生徒憲章」のもとで自主自立を重視しています。自由度が高い一方、自分で生活を整え、責任ある行動を取ることが求められます。
くすのき祭と部活動
文化祭は「くすのき祭」と呼ばれ、生徒が長期間かけて制作する巨大な門が伝統です。学校公式ページには文化部23団体、運動部16団体が掲載されています。化学部、物理部、生物部、放送部、音楽部、吹奏楽部、クイズ研究部、水泳部、野球部、サッカー部、弓道部、陸上競技部、ラグビー部など、多様な選択肢があります。
アクセス
- 西武新宿線「本川越駅」から徒歩約15分
- 東武東上線「川越市駅」から徒歩約20分
- 東武東上線・JR川越線「川越駅」から徒歩約25分
- 東武バス「一番街」停留所から徒歩約7分
鶴瀬方面からは東武東上線を利用しやすい立地ですが、駅からの徒歩時間も含めて実際の通学経路を確認しましょう。
2027年度入試の日程
| インターネット出願 | 2027年1月26日~2月9日 |
|---|---|
| 出願書類等の提出 | 2月12日・15日・16日 |
| 志願先変更 | 2月17日・18日 |
| 学力検査 | 2月25日 |
| 面接 | 2月26日 |
| 追検査 | 3月2日 |
| 入学許可候補者発表 | 3月5日 |
川越高校は特色検査を実施しません。
2027年度の選抜方法
第1次選抜(70%)
| 学力検査 | 500点 |
|---|---|
| 調査書 | 214点 |
| 面接 | 30点 |
| 合計 | 744点 |
第2次選抜(30%)
| 学力検査 | 650点 |
|---|---|
| 調査書 | 433点 |
| 面接 | 30点 |
| 合計 | 1,113点 |
調査書の各学年の評定比率は、どちらも「1年:2年:3年=1:1:2」です。
国語・数学・英語を150点に傾斜配点
数学と英語には学校選択問題が使用され、国語・数学・英語をそれぞれ150点に換算します。社会と理科は各100点で、学力検査の基礎となる合計は650点です。国語・数学・英語の完成度が特に重要ですが、社会・理科の安定得点も合否を支えます。
集団面接を実施
2027年度から全受検生が自己評価資料を提出し、それを参考に面接を受けます。川越高校は集団面接で、配点は30点です。中学校生活で力を入れたこと、入学後に挑戦したいこと、自己PRなどを自分の言葉で話せるようにしましょう。
募集人数と倍率
2026年度入試の募集人員は普通科男子360人でした。2027年度の募集人数は、最新の県教育委員会資料と生徒募集要項で最終確認してください。
| 入試年度 | 募集人員 | 実受検者数 | 入学許可候補者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度 | 360人 | 486人 | 362人 | 1.34倍 |
| 2024年度 | 360人 | 521人 | 362人 | 1.44倍 |
倍率は年度により動きます。過去の倍率だけで翌年度の合否を予測することはできません。
偏差値と合格の目安
川越高校は学校公式の偏差値や合格最低点を公表していません。民間サイトや模試会社の偏差値は、受験者集団や計算方法によって異なります。単発の数字ではなく、複数回の北辰テスト、学校選択問題を使った過去問演習、9教科の評定、直近倍率を組み合わせて判断しましょう。
2026年春の大学合格実績
学校公表の2026年春の延べ合格者数では、国公立大学合計184人(現役122人)でした。主な実績は、東京大学7人、京都大学3人、東北大学22人、北海道大学12人、東京科学大学4人、一橋大学7人、埼玉大学25人、横浜国立大学12人です。
私立大学では、早稲田大学78人、慶應義塾大学40人、東京理科大学67人、明治大学123人、中央大学59人、法政大学51人などでした。いずれも一人が複数の大学・学部に合格した場合を含む延べ人数で、進学者数とは異なります。
学費
2026年度の埼玉県立高校全日制は、入学料5,650円、授業料年額118,800円です。授業料には国の就学支援金が充当されますが、申請が必要です。このほか教材、端末、学校行事、修学旅行、部活動などの費用がかかります。
川越高校に向いている生徒
- 男子校で学びたい
- 自由な環境でも自分で生活と学習を管理できる
- 大学進学に向けて高い目標を持っている
- 部活動や学校行事にも全力で取り組みたい
- 探究活動や理数分野に関心がある
- 指示を待つより、自分で考えて行動したい
受験生が今から準備すべきこと
- 国語・数学・英語を強化する:3教科は傾斜配点の対象です。数学と英語は学校選択問題まで段階的に進めましょう。
- 社会・理科を早めに完成させる:秋以降に学校選択問題の演習時間を確保するため、基礎知識を早めに固めます。
- 9教科の評定を大切にする:3年生の比重は高いものの、1・2年生の評定も使われます。
- 面接を準備する:自主自立、文武両道という学校像と、自分の経験や目標を結びつけて話せるようにします。
- 学校を実際に見る:説明会、公開授業、くすのき祭で学校生活の雰囲気を確認しましょう。
まとめ
埼玉県立川越高校は、自主自立と文武両道を重視する県立男子校です。2027年度入試では数学・英語の学校選択問題、国語・数学・英語の傾斜配点、集団面接が重要になります。
明成個別鶴瀬東校舎では、最新の選抜制度と一人ひとりの学習状況を踏まえ、志望校合格に向けた準備を進めていきます。
