「テスト結果に向き合うとき、親が持ちたい“2つの目”」 〜期待と現実、その両方に目を向けるということ〜

2つの目を持つことが大事

テストが返ってきたとき、親としてつい先に見てしまうのは「点数」ですよね。

「今回はいけるかな?」「前より伸びていてほしい」

そんな期待の気持ちを持つことは、とても自然なことです。

でも、テストにはいつだって、思い通りにいかないこともつきものです。

だからこそ、私たち大人には、“2つの目”を持つことが大切です。


👁 ひとつ目:「期待する目」

これは、子どもに対する「こうなってほしい」という願いの目。

「きっとできてるはず」「前より良くなってるといいな」

それは、子どもを信じているからこそ持てる“あたたかい目”です。

この期待の目は、子どもの自己肯定感の源にもなります。

「あなたならできる」

「努力していたのをちゃんと見てたよ」

そんな声かけが、子どもを支える力になります。


👁 ふたつ目:「現実を受け止める目」

でも、時にその期待は裏切られることもあります。

思ったように点が取れなかった。

ケアレスミスが多かった。

そもそもあまり勉強していなかった……

そんな“現実”に直面したとき、必要なのがこの目。

結果を冷静に見て、責めるのではなく、受け止める目です。

ここで大切なのは、

感情で反応せずに、現状を一緒に受け入れてあげる姿勢

「今回は悔しかったね。何が難しかった?」

「そっか、次はどうすれば良くなるか一緒に考えよう」

その言葉が、次に向かう力になります。


👨‍👩‍👧‍👦 「2つの目」を持つ親が、子どもの支えになる

期待の目“だけ”だと、裏切られたときにイライラしてしまうかもしれません。

逆に、冷めた目“だけ”だと、子どもは「どうせ期待されてない」と感じてしまいます。

大切なのは、両方を持っていること

信じる目と、受け止める目。

未来を見つめる目と、今を見つめる目。

そのバランスが、子どもの挑戦を後押ししていきます。


✨ 最後に

テストは、結果だけでなく、「どう受け止めるか」が大事な場面です。

親が“2つの目”を持って向き合えば、

テストはただの数字ではなく、成長のきっかけになります。

そして何より、子どもは

「ちゃんと見てくれてる」

「受け止めてもらえてる」

そんな安心感の中で、少しずつ前を向いていけるのです。

この記事を書いた人

小原 陸