「私立単願なので理社の勉強辞めることにしました。」
毎年必ず聞くこのセリフ。
きっと子どもたちに「面倒だから」「楽したい」といった感情はないと思います。
ただはっきりと言わせともらいます。
例え私立単願だとしても理社の勉強は続けた方が良いです。
なぜか。
君たちが私立単願で入学しても、そこにいるのは全員が単願ではない。
併願校として受験した子もいるからです。
何が言いたいかって?
併願校として君たちと同じ高校を受験しているということは、つまり2月末まで理科と社会も必死に勉強していた子なわけだ。
県立に残念ながら落ちてしまい、悔しい思いをしながら入学してくる子たちなんだ。
ただ単願だろうが併願だろうが同じ高校の制服を着て、同じ高校の校舎で生活し、同じ教室で同じ授業を受けることとなる。
そしてそこで気が付くだろう
「あれ、この子めちゃくちゃ頭いいじゃん。」
そう、その時点で差ができてしまっているわけだ。
君たちが高校3年間を過ごし終えた先に待つものはなんだろう
大学受験、進学だ
今は指定校推薦や総合型選抜など様々な推薦受験ができる世になっている。
ただ、「推薦」というのは直近のたった5年で難易度が急激に上がったと言えます。
指定校推薦とは高校3年間の成績が基準を満たしていれば、高校側から大学側に推薦しいてもらえる制度なんだよね。
つまり高校の理科や社会の定期テストでも点を取らなくてはならない。
そして推薦がダメだった場合、進学希望者は「一般受験」をすることとなる。
日本全国の同い年、または1個か2個上の人たちと、君たちが志望する大学への入学をかけて勝負することとなる。
一般受験の厳しさは何者にも代え難いものなんだ。
そしてその一般を乗り切るのにも理科や社会を必要とする場合もある。
もうすでに理科と社会がどれだけ重要かがわかってきたと思う。
だからこそ言いたい。
指定校推薦で大学に行けるならその方が良い。
高校に入って早速周りとの差なんてものは感じてほしくない
君たちは俺の大事な生徒だからね。幸せになってほしいと願っている。
だからこんなお節介な話もしている。
ただ3年後、やっててよかったと思える瞬間がきっとくる。
今だけでも良いから俺のこの言葉を信じて着いてきてほしい。
絶対に後悔はさせない。
一緒に明るい未来を切り開こう。