【鶴瀬東】入試リハーサルの意味

明日は、入試リハーサルだ。

この意味をちゃんと分かって、フル活用してほしい。


入試は「1回きりの本番」

実際の入試は1度きり。

「その日は調子が悪くて…」は通用しない。
どれだけ勉強してきたとしても、その1日・その数十分に全部の結果が乗る。

たまたま調子が悪かったとしても、点数が足りなければ不合格。

だからこそ、

「たまたま不調にならないようにする」
「多少不調でも、合格点を取りきる」

そのための練習が必要なんだ。


普段の勉強では身につかない力

日頃の勉強で鍛えられているのは、

  • 知識を増やすこと

  • 解ける問題を増やすこと

ここまではみんなもイメージしやすいと思う。

でも本番で必要なのは、

知識を「どんな状況でも安定して得点に変える」力

ここが決定的に違う。

  • 緊張していても

  • ちょっと体調が悪くても

  • 問題文がいつもと少し違っても

それでも「合格点までは取りきる」メンタルとテクニック。
これを鍛えるのが、入試リハーサル=過去問演習だ。


部活・発表会と同じでしょ?

部活だって、いきなり本番だけやらない。

  • 練習試合

  • 校内戦

  • 通しリハーサル

絶対に何回もやる。

吹奏楽・ダンス・発表会も同じ。
個人練習だけしていても、本番の空気は分からない。

入試も一緒。

  • 前の日ちょっと緊張して寝つきが悪くて、

  • いつもより早く起きて、

  • 慣れない電車やバスに乗って、

  • 長いテストと休み時間を何コマも繰り返す。

1日終わったころには、体力も集中力もごっそり持っていかれる。

この「1日の流れ」を、ちゃんと練習しておかないといけない。


明日の過去問演習、ここまで考えて準備してみて

だからこそ、ただ「時間通りに来て、言われた通りに解く」
それだけじゃもったいない。

例えば…

  • 今日、夜更かししない。
    スマホだらだら見て、寝不足で過去問演習は最悪。

  • 本番の起床時間を想定する。
    自分の志望校に行くとしたら何時に起きる?
    その時間に近い時間で、明日も起きる練習をしてみよう。

  • 移動中に見る用の勉強道具を決めておく。
    英単語帳・社会の一問一答・数学の公式まとめ…
    サッと見直せるものを必ずカバンに入れてこい。

  • 休み時間にやることを決めておく。
    「とりあえずスマホ」じゃなくて、

    • 前の科目の見直し

    • 次の科目の最終チェック
      どちらをするか、あらかじめ決めておく。

  • お昼ごはんもシミュレーションする。
    満腹になりすぎて午後撃沈…はあるある。
    体調が崩れないメニューを、家の人と相談して決めておこう。


「疲れたとき、自分をどう立て直すか」までが入試

後半、疲れないわけがない。

  • 集中が切れたとき、どうする?

  • 時間が足りないと感じたとき、どこから解き直す?

  • 難しい問題に心を乱されたとき、どう切り替える?

こういう「トラブル対応」を含めて、全部ひっくるめて本番だ。

リハーサル(過去問演習)というのは、
ここまで想定してはじめて価値が最大化する。


「本番、不調だったんです」は言い訳にならない

もし、

こういう練習をサボって、
「本番、不調だったんです…」って言いながら不合格になった

ってなったら…笑えないよね。

まだ今日の行動で、明日の準備は変えられる。

  • 何時に寝るか

  • 何時に起きるか

  • 何を持っていくか

  • 休み時間に何をするか

ここで手を抜かないこと。


ちゃんと「入試本番の1日」を経験しよう

明日の過去問演習は、ただのテストじゃない。

「入試本番の1日」を、丸ごと経験する日

にしてほしい。

しっかり準備して、
しっかり本番のつもりで挑んで、
終わったあとに「今日の自分の戦い方」をちゃんと振り返る。

その1日が、本当の入試の日の自分を助けてくれるから。

この記事を書いた人

小原 陸